ホルモンバランスを崩す「やってはいけない」6つの食習慣と改善策
- 整骨スタジオ

- 56 分前
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前回の記事では、ホルモンバランスを整えるために積極的に摂りたい栄養素や食品をご紹介しました。今回は続編として、忙しい毎日の中で特にホルモンの働きを乱しやすい食事や習慣について、その具体的な影響と対策を解説します。
多くの女性が「女性ホルモン 食物」で美肌や妊活に良い食品を探しますが、同時に「避けるべき食習慣」に目を向けることが、月経トラブルや肌荒れの改善、そして将来の健康な体づくりへの近道です。
特に控えたい食品・飲み物や習慣について、その影響と日常生活での対処法・代替案についてお伝えします。
1. 精製糖質の摂りすぎ:男性ホルモン優位を招く隠れた原因
白砂糖、白米、白パンなど、精製された炭水化物は血糖値を急上昇させ、大量のインスリン分泌を促します。
🚨 なぜホルモンが乱れるのか?
過剰なインスリンは、卵巣で男性ホルモン(アンドロゲン)の産生を促進します。この状態が進むと、女性ホルモン(エストロゲン)の合成が妨げられ、女性でも男性ホルモン優位になりやすくなります。 その結果、ニキビや肌荒れ、体毛増加、そして月経不順など、20〜40代の女性が悩む肌・生理トラブルの原因になります。
💡 日常の対処法・代替案
置き換えの徹底:砂糖を使ったお菓子や清涼飲料水、白パン・白めん類などはなるべく控え、玄米・全粒粉パン・イモ類・果物など低GI食品に置き換えましょう。
おやつは賢く:どうしても甘いものが欲しいときは、果物やヨーグルト、ナッツ類を少量ずつ食べると、血糖値の急上昇を抑えられます。
食べる順番の工夫:食事にはタンパク質や食物繊維をしっかり組み合わせ、白米や麺類はおかずを増やして血糖値の乱高下を防ぐ工夫をしましょう。
2. 加工食品・食品添加物:知らぬ間に美と健康の土台を壊す
インスタント食品、レトルト食品、ファストフードなどの加工食品は、砂糖・塩分・飽和脂肪酸が多く含まれ、腸内環境を乱しやすい傾向があります。
🚨 なぜホルモンが乱れるのか?
保存料や着色料などの食品添加物は、ホルモン合成に不可欠なビタミン・ミネラルの吸収を阻害したり、成長ホルモン分泌を抑制したりする可能性があります。忙しいからと加工食品ばかりに頼ると、知らず知らずのうちに体内の栄養バランスが崩れ、ホルモン合成の「材料不足」を招きます。
💡 日常の対処法・代替案
手作りを増やす:可能な限り手作り料理を増やし、簡単なインスタントやジャンクフードは頻度を減らしましょう。
ラベルの確認:購入時はラベルを確認し、合成添加物・トランス脂肪酸ゼロなどの表示がある食品を選びます。
天然調味料の活用:調味料は塩分・糖分控えめな天然調味料(塩麹、だし、酢、ハーブ)を活用し、薄味に慣れることで添加物の多い味付けを避けます。
3. トランス脂肪酸:妊活中の女性が絶対避けたい"狂った脂肪酸"
マーガリンやショートニング、インスタント焼き菓子などに含まれるトランス脂肪酸は、体内でほとんど代謝されず“狂った脂肪酸”と呼ばれます。
🚨 なぜホルモンが乱れるのか?
細胞膜に蓄積して機能を狂わせることで、不妊症や婦人科疾患への悪影響が報告されています。米国の研究では、トランス脂肪酸の摂取で排卵性不妊のリスクが23倍にもなるとされ、妊娠を考えている20〜40代の女性は特に注意が必要です。日常的に摂る量が多いと、女性ホルモンの分泌そのものにも悪影響を及ぼす可能性があります。
💡 日常の対処法・代替案
油脂の切り替え:マーガリン・ショートニング使用のお菓子やフライドスナックを控え、良質な油脂に切り替えましょう。
調理油の選択:料理はバターやラードではなく、オリーブオイル、ごま油、亜麻仁油などの植物油で代用します。
冷凍食品にも注意:冷凍食品や即席めんなどもトランス脂肪酸を含む場合が多いため、なるべく野菜や肉・魚を使った温かい家庭料理を選びましょう。
4. カフェインの過剰摂取:PMSと睡眠の質を低下させる原因
コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、忙しい女性の強い味方ですが、過剰摂取はホルモンバランスを乱す原因になります。
🚨 なぜホルモンが乱れるのか?
カフェインは鉄・マグネシウム・カルシウムの吸収を妨げるため、貧血やPMS(月経前症候群)症状の悪化につながりやすいです。また、交感神経を刺激して不安感を高め、睡眠の質を低下させます。睡眠の乱れは成長ホルモンや性ホルモンの分泌に直結するため、不調を感じる時期は量を減らすことが大切です。
💡 日常の対処法・代替案
摂取量の制限:カフェインを含むコーヒー・紅茶は1日1~2杯までにし、できれば午後には控えめに。飲むなら食後にして、栄養吸収を邪魔しないようにしましょう。
ノンカフェインへの移行:デカフェコーヒーや麦茶、ルイボスティーなどのノンカフェイン飲料に切り替えてみてください。ハーブティーや白湯もリラックス効果がありおすすめです。
就寝前の禁止:エナジードリンクや栄養ドリンクはカフェインが大量に含まれるため、間食や夕食後の飲用は避けるようにしましょう。
5. アルコールの過剰摂取:生理痛と疲労感を増幅させる
適量のアルコールはリラックス効果をもたらしますが、過剰な飲酒はホルモン代謝に悪影響を及ぼします。
🚨 なぜホルモンが乱れるのか?
肝臓でのアルコール代謝にはビタミンB群が大量に消費されるため、疲労感や代謝低下を引き起こします。また、アルコール分解で生じるアセトアルデヒドは生理痛の原因物質の一つとされ、生理前後は痛みや不調が増強するおそれがあります。アルコールは睡眠の質も低下させ、自律神経やホルモン分泌を乱すため、量とタイミングを工夫することが大切です。
💡 日常の対処法・代替案
休肝日の設定と量の意識: 女性は週に1~2日は休肝日を設け、飲む量を意識しましょう(目安:日本酒1合、ワイングラス1杯程度)。
飲み方の工夫: 飲む場合は食事と一緒に少量ずつ、糖質オフの蒸留酒や赤ワインなどを選び、ビタミン・ミネラルの補給を怠らないようにします。
水分補給と休息: アルコールを飲んだ翌日は十分な水分補給と休息をとり、疲労物質の排出を助けましょう。
6. 極端なダイエット:将来の妊娠・出産に影響する深刻なリスク
短期間で急激に体重を減らすような極端なダイエットは、女性ホルモンに深刻な影響を及ぼします。
🚨 なぜホルモンが乱れるのか?
女性ホルモン(エストロゲン)は皮下脂肪からも生成されます。短期間で体重の10%以上を減らすなど脂肪量が極端に不足すると、エストロゲン産生が著しく減少し、月経周期の乱れや無月経を招きます。無月経は、体重が戻っても回復しにくい場合があり、将来的な妊娠にも影響する可能性があるため、特に無理な体重管理は避けましょう。
💡 日常の対処法・代替案
緩やかな減量: 極端な糖質制限や断食ダイエットは避け、1ヶ月に体重の5%以内の緩やかな減量を心がけましょう。
3食バランス良く: 食事は3食しっかりとり、特に朝食を抜かないこと。タンパク質、良質な脂質、野菜、果物をバランス良く摂取しましょう。
必須栄養素の補給: ダイエット中でも鉄・カルシウム・ビタミンB群などの必要栄養素はきちんと補い、不足による代謝低下を防ぐことが重要です。
まとめ
20〜40代の女性の美しさと健康を維持するには、エストロゲンの生成を助ける「良い食品を摂る」ことと、ホルモンバランスを乱す「習慣や食品を避ける」ことの両輪が不可欠です。
今回挙げたNG習慣を意識して控える一方、良質な食材で栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、そしてストレス解消を併せて行うことで、生理周期の安定、肌の調子の改善、そして充実した妊活につながります。未来の自分のために、今日からできる小さな見直しを始めてみましょう!



